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火災保険で自己負担なしで直せる!?悪質なリフォーム・修理業者に注意

更新日:2020年11月02日

桶川市消費生活センターからのお知らせ

消費生活センターには、「火災保険を使って無料で住宅の修理ができる」などと勧誘する業者との契約に関する相談が増えています。

 

【事例1

  自宅の郵便ポストに「雨どい交換無料」というチラシが入っていた。火災保険加入者が対象とあるが、無料で雨どいを調査してくれるとある。個人情報を記入して調査の申し込みをすると調査員が無料で工事できるかどうかを調査しにきてくれると書いてあった。

  公的機関のような名前の会社なので信用して、調査を依頼した。火災保険の手続きは業者がするため、一切追加の費用が掛からないというので契約したのだが、経年劣化が理由による破損であるという理由で保険金が出なかった。そのため、工事のキャンセルを申し出たところ、違約金を請求された。無料で雨どい交換をしてくれるというから契約したのに話が違う。

 

【事例2

  家の無料点検をしていると業者が訪ねてきた。見てもらうと、屋根が壊れていたと写真を見せられた。火災保険に入っていれば自己負担なしで直せると言われ、お金がかからないならと契約した。

  見積もりは120万だったが、実際に保険が下りたのは20万円のお見舞金だけだった。それを業者に伝えたところ、差額の100万円を請求されて困っている。話が違う。高額でとても払えない。

  まだ工事はしていないので解約を申し出たら、解約料として工事代金の50%を請求された。払いたくない。

 

【事例3

  大雪の後、近所の人にちゃんとした業者だと紹介されたため、信用して点検してもらったところ、樋が曲がっていると言われた。かなり前から曲がっていたので経年劣化ではないかと聞いたら、この間の雪によるものだと申請すれば保険が下りると言われた。契約すると言っていないのに勝手に書類を作成されて、断りづらくてやむなく契約した。

  嘘をついて保険金をもらおうとする業者は信用できないと思った。解約したいと伝えたところ、保険の請求を代行した手数料として、保険金額の50%を手数料として請求された。契約書にも書いてあるというが、急かされたので内容をよく理解しないまま契約してしまった。よく読まなかった自分にも非があると思うが、納得がいかない。

 

◆消費者へのアドバイス◆

台風、雪の後などは無料点検をするという名目で訪問してくる業者が増えます。中には悪質な業者もいるので注意が必要です。

 

1. 修理の必要がない場合はきっぱり断りましょう。

2. 火災保険の請求の代行を行い、保険金で工事ができると勧誘してくる業者がいますが、保険の請求は本人でもできます。

3. 修理が必要であれば契約する前に、複数の会社から見積もりを取り、適正な価格であるか確認しましょう。

4. 契約後の解約は、思わぬ解約料・キャンセル料がかかることがあります。契約の内容をしっかりと理解して、納得してから契約しましょう。