離乳食の進め方~一緒に食べる楽しさを体験しよう♪~
焦らずにゆっくり楽しく進めましょう
「そろそろ離乳食を始めないと」と思っていても、初めてのことで心配や不安を感じている方もいるかもしれません。「食べること」は、お子さんにとっても、初めての体験になります。「おいしいね!」と声掛けをしながら、一緒に食べる楽しさを体験していきましょう。
ここでは、離乳食の開始時に知っておきたいことをまとめました。
その他にも、知りたいこと、わからないことがありましたら、健康増進課(048-786-1855)まで、お気軽にご相談ください。
1.離乳食の進め方の目安
下記の表は、「離乳食の進め方の目安(参考:授乳・離乳支援ガイド2019年3月)」になります。離乳食は、赤ちゃんの成長発達に合わせて、4つのステップアップの目安があります。赤ちゃんの成長発達には、個人差がありますので、お子さんに合わせて、回数や食材の固さを調節しながら進めましょう。
※子どもの成長発達の確認の目安としては、母子手帳に記載がある「成長曲線」を参考にしましょう。
【チラシ】離乳食の進め方の目安(参考:授乳・離乳支援ガイド) (PDFファイル: 183.6KB)
2.離乳食の開始の目安
2‐1.まず、チェックするポイントは?
お子さんの成長発達をしっかりと確認し、お子さんのぺースに合わせて進める必要があります。下記を参考にして、確認してみましょう。
・月齢が5~6か月頃
・首のすわりがしっかりとしている
・支えてあげると座ることができる
・スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなった
・食べ物に興味を示している(大人が食事をしているときに口をモグモグさせているなど)
2‐2.いつから開始する?
2‐1のチェックを確認したうえで、下記を参考に開始するときを決めましょう。
・お子さんが元気で体調の良いとき
・離乳食を食べさせる家族の都合が良いとき
・なるべく、平日の午前中にあげるようにする
(万が一何かその後、異変があっても病院へ行きやすいため)
2‐3.いざ、食べさせるときに気をつけることは?
無理強いをせずに、食事の時間が楽しくなるようにしましょう。
・1日1回1さじのなめらかにすりつぶした10倍がゆから始めましょう。
・離乳食の後は、母乳または育児用ミルクを与えましょう。
・食べさせるときは、スプーンの先に少量を盛りつけ、スプーンを水平に保ったまま持ち、お子さんの下唇中央をスプーンの先をあて、自然と口を開けて閉じるまでゆっくり待ちます。お子さんのペースに合わせて食べさせるのがポイントです。
・食べさせるときの姿勢は、抱っこした腕で赤ちゃんの背中を支え、のどを圧迫しない程度に軽く背中を倒した状態で食べさせます。慣れてきたら、椅子に座って食べさせましょう。
参考資料1
下記のチラシは、離乳食を始めてから1か月の量と食材の広げ方についてのチラシになります。お子さんの進み具合に合わせて、つぶしがゆ、いも・野菜・果物、豆腐・白身魚・卵(卵黄)の順に進めていきます。
【チラシ】離乳食を始めてから1か月の進め方 (PDFファイル: 101.2KB)
参考資料2
下記のチラシは、離乳食時期の食品〇×チェック表になります。新しい食品をあげても良いか迷ったときに、ご参考にしてください。
【チラシ】離乳食時期の食品の開始時期〇×確認表 (PDFファイル: 173.2KB)
3.離乳食の作り方のポイント
3‐1.衛生面に注意しましょう
赤ちゃんは、細菌への抵抗力が弱いので、調理前と食べさせるときにしっかり「手洗い」をしましょう。また、調理器具や食器なども清潔なものを使用します。
3‐2.食材の加熱と味付けについて
基本的に加熱処理したものをあげます、一度、冷凍した食材も必ず再加熱してから食べさせましょう。離乳食の開始時に味付けは、不要です。食材本来の味を生かすようにします。
3‐3.お子さんの離乳の進みに合わせて食べやすく調理しましょう
離乳食作りの基本は、「きざむ」「ゆでる」「すりつぶす」になります。お子さんに合った固さや大きさになるようにしましょう。
「きざむ」野菜の繊維を断ち切るようにきざみます。包丁を縦横に動かしてきざむのがコツです。
「ゆでる」葉物野菜(ほうれん草など)は、沸騰した湯でゆでます。根菜野菜(にんじんなど)、芋類は、水からゆでます。
「すりつぶす」やわらかくゆでた食材をなめらかにするために、すり鉢をしっかり持ち、すりこぎを前後・左右に動かします。繊維の多い葉物野菜などは細かくきざんでから、すりつぶします。5~6か月頃は、裏ごし器に木べらなどを押し付けて、「うらごし」した方がよりなめらかになるのでおすすめです。
※パサついて食べにくい食材は、湯やだしでのばすなどして、ゆるさを調節するようにしましょう。
3‐4.ベビーフードの活用について
手軽に使用できるベビーフードは、忙しいときや外出先などでとても便利です。選ぶときは、お子さんの月齢や固さの合ったものにしましょう。お子さんに食べさせる前には、一口食べて、味や固さを確認し、離乳食を手作りする際の参考にするのも良いでしょう。
開封後は、衛生面の観点から、食べ残しや作りおきは与えないようにしてください。
3‐5.フリージングについて(冷凍保存)
離乳食をまとめて作って冷凍しておくと、解凍するだけで食べさせることができるので便利です。離乳食として冷凍したものは、おおよそ1週間程度で使い切るようにしましょう。小分けにしたり、製氷皿に入れて冷凍するのが、おすすめです。再冷凍や解凍時は火を通すようにしてください。
参考資料3
下記のチラシは、基本の離乳食の作り方(5,6か月児向け)になります。ダウンロードしてご活用ください。
【チラシ】基本の離乳食の作り方(5,6か月児向け) (PDFファイル: 249.0KB)
4.気を付けたいこと
4‐1.はちみつ
乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは使わないでください。
4‐2.牛乳
飲用するのは、1歳過ぎてからにしましょう。ただし、1歳前でも離乳食作りの材料としては、使うことができます。
4‐3.スプーンや箸の共有、食べ物の口移しはしない
虫歯の元となる「ミュータンス菌」や慢性胃炎等の原因となる「ピロリ菌」は保菌者の唾液を通して感染することが分かってきています。
4‐4.食物アレルギーへの対応
食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はありません。生後5~6か月頃から、離乳食は開始しましょう。
離乳食を進めるにあたり、食物アレルギーが疑われる症状がみられた場合、自己判断で対応せずに、必ず医師の診断に基づいて進めることが必要です。また、食物アレルギーの診断を受けたお子さんについては、必要な栄養素等を過不足なく摂取できるよう進めていきましょう。
4‐5.災害時の備蓄について
下記のチラシは、乳幼児をもつご家庭に向けた災害時にそなえた食事についての情報になります。災害時の栄養を守るためには、平常時からの備蓄が大切です。ご参考にしてください。
【チラシ】災害時にそなえた食事(乳幼児向け) (PDFファイル: 271.9KB)
参考資料4
下記のリンク先は、災害時の備蓄としても注目されている「乳児用液体ミルク」に関する情報です。災害時の他にも、外出先での利用に便利といわれております。
5.離乳食の相談をしたい方へ
離乳食を開始してからも、「何を?どのくらい?どのように食べさせたら良いの?」など離乳食について、心配なことや不安なことがありましたら、お気軽に健康増進課(048-786-1855)までご相談ください。
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健康増進課 保健係
住所:桶川市鴨川1丁目4番1号
電話:048-786-1855
ファックス:048-786-0096
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更新日:2020年04月10日