○桶川市環境自治体宣言

平成8年6月5日

埼玉県桶川市は、今日の日々深刻化する地球環境問題を解決する基礎単位としての自治体と市民の役割を明確にし、かつ実践への拠点を築くため、次の事項を定め、積極的に取り組みます。

【環境への理念】

環境とは、人間を包み込み、人間と交響しあう自然の総体です。このことは、人間そのものが、自然的存在であることを意味しております。この環境が、今、あらゆる面で破壊され、汚染されつつあるという深刻な状態にあります。

今こそ、共生の思想を復権させ、調和ある生産活動と生活様式を確立しなければなりません。

【行政の努め】

1 市は、住民自治の原則を尊重し、地域民主主義の高揚に努めます。

1 市は、すべての事務・事業の実施にあたって環境保全を重視し、環境先進都市の建設を目指します。

1 市は、行政の運営にあたって技術の質を問い、多様な生物の生命と環境にダメージを与える技術の行使を警戒します。

1 市は、農業・工業・商業の経済はもとより、地域の全体的なバランスある発展こそが環境を保全するものであることを認識し、これを市の振興の基本とします。

1 市は、都市の創造にあたって汚れ(質と量)を最少にするように努めます。

1 市は、プライバシーの保護に留意しつつ、環境に関する情報の公開に努めます。

1 市は、その行政運営にあたって、環境への監視を加味した市民参加に努めます。

【市民の努め】

1 わたしたち桶川市民は、国内外で「有害廃棄物等の越境移動及びその処分の管理に関するバーゼル条約」の原則を確認すると同時にこれを徹底し、有害廃棄物を含むすべてのゴミを外へ持ち出さない社会システムの確立に努めます。

1 わたしたち桶川市民は、自らの生活の安全性と、ゴミの処理・処分に際して施設周辺の環境へ与える負荷を考慮し、製品に対する使用上の問題も含めたライフサイクルアセスメント制度の確立を企業に対して要求します。

1 わたしたち桶川市民は、地球環境を想い、流行に流されない自立した生活を確立します。

1 わたしたち桶川市民は、男性・女性、それぞれの視点で、ともに社会へ創造的に参画することを通じて環境の保全を図り、地域民主主義の確立に努めます。

1 わたしたち桶川市民は、循環を基調としたエコロジカルな地域社会の建設を目指します。

1 わたしたち桶川市民は、将来の世代が心豊かに暮らす基盤である地球を永続的に守り、引き継いでいきます。

1 わたしたち桶川市民は、全人類共有の財産である地球を平等・均衡・公正に管理する社会システムを築くため、国境を越えた市民の交流を進めます。

埼玉県桶川市は、以上のことを実現するため、環境基本計画を定め、具体的な目標の提示及び行動計画を策定し、市の総力をあげて、地域から地球環境問題の解決に向けて取り組むことを、ここに宣言します。

桶川市環境自治体宣言

平成8年6月5日 種別なし

(平成8年6月5日施行)

体系情報
前  文
沿革情報
平成8年6月5日 種別なし